諸君——。
国政というものは、
スマートフォンの設定画面の奥深くに潜む
「どこにあるのか、毎回わからない項目」のように、
複雑怪奇であると申し上げても過言ではないのであります。
しかしながら、
その複雑さを前にしつつも、
諸君が眉間に皺を寄せ、
時にコーヒーをこぼしながら、
着実に政策を積み上げておられる姿には、
私として、深甚なる敬意と、
ほんの少しの同情を禁じ得ないものであります。
国民の声は多様であり、
その中には「予算を増やせ、しかし税金は下げよ」という、
物理法則への挑戦とも思われる声すら存在するのでありますが、
それでも諸君は、真摯に耳を傾けておられる。
その姿勢こそ、国家を支える根幹であります。
どうか、
疲れしときには深呼吸し、
資料の山に埋もれしときには、
その山が決して遭難レベルではないことを
自らに言い聞かせつつ、
明日への一歩を進めていただきたいのであります。
諸君の努力は、
いずれ必ず国家の未来を照らす光となり、
そして願わくば、
その頃には資料の山も少しは低くなっているであろうと、
私は控えめながら期待するものであります。
諸君の健闘を、
心より祈念いたす次第であります——。